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感覚統合について 浜松市発達医療総合福祉センター(はままつ友愛のさと)

感覚統合について

2017.02.09

感覚統合について

Q1感覚統合とは?
 感覚統合という言葉は、アメリカの作業療法士であるエアーズ博士によって用いられた用語で、「適切な行動をとるために感覚情報を処理したり組織化していくこと」と言われています。たとえば、私たちは、自分の体の動きや状態がどうなっているのかを感じること、触れたり触られたりすることを感じること、見ること、聞くことなどの様々な感覚を通して周囲の状況を知り、それに見合った動きを計画し行動します.そしてその動きが正しければ続行し、間違っていれば修正を加え、環境に応じた行動を行っていきます。この、感覚情報を上手くまとめていくことを感覚統合といいます。

感覚統合で大切な感覚としては、主に以下の3つがあります
・前庭感覚
自分の身体の向きや動きを感じとる感覚(バランスなど)、目の動きにも関係しています
・固有感覚
自分の身体を思うように動かす情報を汲み取る(筋肉や関節にある)感覚
・触覚
触ったり触られたりすることで物や他者・環境を感じ取る感覚

Q2 感覚統合につまづきがあるお子さんの特徴は?
 感覚統合上の問題は、普通4~5歳から最も多く気づかれます。もっと早く気づかれるのかもしれませんが、その程度が軽かったり、個人差の中に入ると思われたり、はっきりしない部分があるためだいたいこの頃になるようです。この頃の特徴は、注意散漫,目が離せない,マイペースで指示が入りにくいなどの行動上の特徴があります。入園後などにはさみの操作や色ぬり、お絵かきのような細かい運動が苦手。ジャンプしたり走ったり、運動を真似するなども不器用で上手くできないこともあります。社会性が未熟で、ルールやきまりを守れず、友達とうまく遊ぶことができないこともあります。

Q3 なぜつまづきが出るの??
目・耳・手・身体からのたくさんの感覚刺激が入っても、(何かを見、聞き、感じても)その情報をまとめて適切な反応へとつなげていく頭の中での情報処理が難しく、未熟であると考えられます。
たとえば、多動なお子さんが落ち着かない場合、外からの光やいろいろな物音、別のことをしているお友達の騒がしさなどたくさんの情報が入るために、脳が必要以上に刺激され過剰に反応してしまい、動きたいと思っていなくても“落ち着かない“状態になっているとも考えられます。

Q4 お子さんの発達のために家庭で取り組める活動は?
日常の生活の中で感覚統合の考えを取り入れた活動を実施していくことはとても重要ですが、難しく考えず、普段の生活そのものが感覚統合と考えてください。
「頑張れ、頑張れ!」で行う難しい活動では、発達に必要な脳の統合は行われません。お子さんが興味をもち「やりたい」と思う活動を無理せず親御さんも一緒になって楽しめることが基本です。
公園では、ブランコ・滑り台・シーソー(前庭刺激)やジャングルジム・ウンテイ(運動を組み立てる遊び、手足の協調運動や筋力を必要とする)・砂場や泥遊び(触覚)での遊びもいいですね。
お家ではお風呂場で泡遊びや粘土遊び(触覚)や親子での体を使った活動やお買い物で荷物を持つなどのお手伝い(固有受容覚)なども感覚統合につながる遊びです。

参考文献

・『子どもの理解と援助のために 感覚統合Q&A』 監修:佐藤剛 協同医書出版社
・『みんなの感覚統合~その理論と実践~』 編集:佐藤剛・土田玲子・小野昭男 パシフィックサプライ株式会社
・『感覚統合療法入門講習会 資料集』 編集:日本感覚統合学会入門講習会事務局